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■■■タワー。
2008/01/17 Thuキネマのベンチ
先日、「ワールドトレードセンター」を観た。
オリバー・ストーン監督、ニコラス・ケイジ出演で、9.11のテロの実話を忠実に再現した映画です。

改めて語る必要がないほど、誰の心にも忘れられない映像が焼き付いているビルの倒壊。
この映画は、あの倒壊したビルの下敷きになりつつも奇跡的に生還した二人の警察官の物語。

生き埋めの状態から救出された人たちは20人いるそうですが・・・あの悲惨な状況で生き残った人数として多いのか少ないのか・・。

私たちは、繰り返し流される、飛行機が突っ込む瞬間とビルが倒壊する瞬間は知ってるけど、内部がその時どんな様子だったかは、もちろん知らない。
事件後に幾つかドキュメンタリーが製作されてたりするけど、あくまで傍観者としての視点からでしか見られなかった。
それが、この映画では、非常にリアルに・・・いや、もちろん監督自身も映画としての表現方法だから、それなりの脚色も加え、セットや背景など事故当時の崩落現場の状況をそのままには再現できなかったと語ってるが、事件にあった本人たちをアドバイザーに迎え、彼らが生き埋めの状態で会話した内容をほぼそのまま使ってるなど、極めて真実に忠実に作られています。

さすが名匠オリバー・ストーン。
極限状態の二人の男と、彼らの家族や事件当時のアメリカ全体をむしろ静かに淡々と語っていくのがかえって臨場感とドラマ性を盛り上げて、本当苦しくなりました。

生き埋めになった警察官二人は、仲間と共に人々を救出する為にタワーに入った直後にビルが崩壊しました。
体は瓦礫の下敷きになり、重傷を負い、身動きも出来ず無線も通じず、いつ救助されるかも分からない不安の中、何度も死を覚悟し、その度に家族のこと、これまでの人生のことが蜃気楼のように眼前に現れ、そしてもはや生死を共にするパートナーとなったもう一人の生き埋めになってる同僚にお互いが励まされ、救出されるまでの時間を耐えぬきました。
私たちが事故直後からず~~っとテレビ画面に釘付けになってるまさにあの時、彼らは、あの瓦礫の山の中にいたのです。

いつか誰かが、9.11の事件は全世界の人間が同じ時間と事柄を共有した初めての戦争だと言ってたけれど、まさにその言葉どうり。
あの日、自分が何をしてたかは、みんなすぐに思い出すことが出来ると思う。

知人からメールで「アメリカで大変な事が起こってる!」と知らされた時、私はエキストラの仕事で深夜までスタジオで身動きが取れない状況でした。
3時近くに帰り着き、急いでテレビをつけたら映画のワンシーンのような映像がとびこんできて、しばらくは何が起こったのか全く理解できませんでした。
ようやくに事態を把握出来た時は、これで世界は終わってしまうのかな・・・と繰り返される映像を見ながら考えたり、こんな大変な状況なのに明日も撮影あるのかな・・・とよく分からない心配したりもしてました。

さて、映画の話に戻って。

幾つも印象的なシーンがあるのですが、一つは先に救出された警官のセリフで、担架に載って地上に上がったとき「おい!ここにあった建物は?! 建物はどうなったんだ?」って叫んだ場面で・・これは・・・響いた。
作り物じゃない言葉だと、その重さが・・何とも言えない気持ちになった。

そして、私が一番恐怖を感じたのは、冒頭の、映画が始まってまもなくのビルの崩落シーンです。
そりゃ、生き埋めになるんだから怖いだろうと思われるかもしれないけど、何が怖いって、崩れ落ちる瞬間まで、そこには日常の延長があったこと。

彼らは正にビルに入った直後で、タワー1とタワー2の間のコンコースにいて、もちろん飛行機が突っ込んだ後なんだから辺りは騒然としてて、とても普通とはいえない状況だけど、そこはまだブランドのショップが立ち並び、綺麗なモデルのポスターが貼ってあったり、マネキンがポーズとってたりで私たちの日常の風景が広がってるのです。
タワーから避難してる人々も怪我をおったり、体中にすすをあびてたり様々だけど、全体的にまだ落ち着いている空気が漂っていて、そこにあるのは日本にいる私たちとまったく変わらない風景。
近くのスーパーや、駅地下や、デパートや、オフィスビルや・・・本当にすぐ隣にある日常の風景。

そんな日常が、轟音とともに一瞬にして・・逃げる間もなく、何が起こったのかも分からないまま崩れ落ちる。
つい数秒前に言葉を交わし、目を合わせた人の命が、何千という命が瞬間的に消える。
今までの傍観者的な映像ではなくて、そこにあったのは正に当事者の目線で、それがとにかく恐ろしく感じました。

悲劇をあつかった映画だけど、一番のメッセージはヒューマニズムなので、恐怖とともに、それでも人間のすばらしさを信じられる作品です。

アニーは、 
“人間が怖い 6: 人間が好き 4”
くらいの人なので、こういう作品を見ると生きる気力と勇気みたいなもんをちょびっともらった気になっちゃいます。

どえりゃー長文になってしまいましたが、最後まで読んでくれてアリガトウ。
ま、たまにはアチシも真面目な事を考えるっつーーことで。
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帝釈天アニー

Author:帝釈天アニー
役者。と思います。
一人芝居のDMから映像からその他もろもろは何とか自分でやってる制作者でもありやす。マイナーの女王になりたいようななりたくないような、「第一印象はあてにならない」が信条の遅れてきたアイドル志願。

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